他県に比べると知名度の高い目立った観光スポットの無い山形県ですが、地味だけれども歴史に刻まれた魅力的な見どころが多いと言われています。
特に、松尾芭蕉の奥の細道の有名な一句は、ここ山形県の立石寺で詠まれた俳句であると伝えられているのです。
立石寺は、岩の上にお寺が建立されていて、周囲は山々に囲まれる見晴らしの良い場所にあります。開山は860年であり、すでに1200年近い歴史のあるお寺で、山寺として親しまれています。
秋になると周囲の山々が色づいて、侘び寂びのある立石寺に色を添えます。
普段は山中の静かなお寺ですが、紅葉の季節になると人々で賑わうようです。
また、山形には羽黒山五重塔という山間にひっそりと佇む五重塔があります。
こちらも木々に囲まれた深い山あいにあり、周囲はとても静謐としています。
近頃ようやく山形の観光スポットとして全国的に認知されるようになりましたが、それでも他の観光スポットに比べると地味でひっそりとしているのが特徴です。
山の中に佇む五重塔は神秘性を帯びていて、風格があります。
長い山道を登って行ったところにあり、間近で見ると意外と規模が大きいことが分かります。
五重塔の近くには樹齢千年を超える杉の木があり、地元の人から爺杉と呼ばれ親しまれています。
このように、山形県には人目を引くような派手さのある観光スポットはありませんが、地味でありながらも歴史があり、地元の人達から愛される魅力的なスポットが点在しています。